美しい夢を君とⅡ
総長室に入り特攻服の前へ


そこにかかっているのは2つ


総長用のと姫用


総長用のほとんど着なかったなぁ


なんて思いながら袖を通す


うん。ぴったり


姫用のはあとで取りに来るから待っててね


龍音10代目 幹部


そう赤字で書かれている特攻服に触れてから総長室を出た














「そーちょー!次は俺と撮ってくださーい!!」


「はいはい」



「結華さん!撮りましょう!」


「いいわよ」



色んなところから聞こえてくる声


今は撮影会中


みんな私たちと撮りたいらしくて列を作っている



「総長たちもしかしてその格好で暴走するんですか?」


和樹に言われて「そうだよ」と返事をする


「まじっすか。いいんすか?」


「うん。もういいかなって」


私たちの今の格好は顔を隠していない


もちろんパーカーも着てないしフードも被ってない


顔が丸見え


多分今日の暴走でヘルメット外したら顔がバレると思う


だけどもういい


隠す必要はない



「美夢そろそろ時間よ」


結華の声に時間を確認すると17時55分


うわぉ、めちゃくちゃ写真撮ってたんだ



「じゃあ写真撮影終了ね」


そう言うと「「はーい!」」と元気な返事をする下っ端くんたち



それていつもの位置についた



私達もみんなの前に移動する



「はじめよっか」



みんなの視線を感じで話始めようとした瞬間








バァァァン!!!



と扉が開いた



え?なに?


てか私たちが扉開ける時いつもあんな音しないんだけどな



「敵襲か?」


「え、こんなときに?」


稜と陸の会話を聞いて慌てて相手を見る


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