美しい夢を君とⅡ
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どこからかピッピッピッと音が聞こえてくる



目をゆっくり開けると真っ白な天井



ここはどこ、、、?



「、、、美夢?」



その声に視線を動かすと誰かと目が合った



誰?



もしかして私ベッドにいる?



手の方を見るとたくさんの点滴が繋がれている



「美夢、、、よかった、、、」



そう呟くのはさっきの男の人



ずっと私の右手を握っている



ガラガラッ



勢いよく開いたドア



「美夢ー!今日はいい天気だよー!早く起きてー!」


「かすみん!そんな大声出しちゃだめだぞ!!」


「そう言う陸だって声でかいよ!!」



入口のところで言い合いしてるふたり


香純?陸?


「早く入りなさいよ」


「邪魔だ」


2人をどかして入ってきた男女


「もー!結華も稜も無理やり通らないでよー!」


「香純静かにしなさい。ここ病院よ。」


「、、はーい」


病院?



私入院してるの?



てか結華と稜?



てことは私の手を握っている人は玲夜?



だけどみんな私が知っている姿より大人っぽくなっている


多分20代なのかな



どゆこと?



あ、分かった。これ夢か


そうか夢なんだ。


「おい、お前らいい加減にしろ。美夢を見ろ」


玲夜にそう言われて私を見るみんな



「え?」「うそ、、、」


香純と結華のびっくりする顔が見える


陸は放心状態


稜は目をぱちくりさせている



「美夢、、、」


すると泣き出した結華



え?なんで泣くの?



そう聞きたいのに声が出ない



手も動かせない



なんで?私の体どうなってるの?
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