美しい夢を君とⅡ


え?玲夜何言ってるの?



結華たちまで笑ってるし



「私たちの族じゃん。私が総長兼姫で玲夜が副総長、結華たちは幹部じゃん」


「いやいや族?ってなに?暴走族か?俺たちは普通の高校生だったぞ?」



なに?どうなってるの?



「そうだ。海は?玲夏ちゃんは?あの二人は炎舞に入ってたでしょ?」



「炎舞?聞いたことないな。」



「じゃあ青空くんは!龍音7代目伝説の総長!」



「青空くんが喧嘩するわけないだろ。」



うそ、何がどうなってるの?


「私小学生の時に誘拐されたよね?」


「誘拐?されてないだろ。美夢は6年間皆勤賞貰ってたし」


そう言って笑う玲夜



「もしかしたら長い夢でも見てたんじゃないかしら」


「その可能性はあるな」


結華と稜の言葉を信じたくない



いやだ、あれが全部夢でした。なんて最悪すぎる



「いやだ、、、」


「美夢?どうした?」


「いやだ、あれは夢なんかじゃない、、」


「美夢?」


「いやだ、、、!!!!」



そう叫んで走り出す



動かないはずなのに動く足



勢いよく扉を開け廊下を走る



だけどその足は重りでもつけているかのように重い


「美夢!!」


後ろには追いかけてくる玲夜たち



重い足を動かし階段を駆け降りようとしてそのまま落ちた



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