美しい夢を君とⅡ
バイクで行くのかと思ってたら歩きだった
まぁコンビニまで10分だからいっか
にしても優雅と二人っきりになるのは水族館デート以来だなぁ
あの時手繋いだよね
しかも恋人繋ぎ
きゃー!思い出しただけで恥ずかしい
「美夢、聞いてるか」
「あ、え?なに?」
「誰かにつけられてる」
「は?」
神経を後ろに向けるとたしかに気配がする
しかも結構いる
「どうするの?」
「撒いて逃げる、と言いたいとこだがもう無理なようだ」
その言葉に周りを見渡すと前からも来ていることに気づいた
そして囲まれる私たち
「美夢、俺の後ろにいろ」
いや、後ろに居ろって言われても後ろからもきてるんだけどな、、、
なんて思いながら「分かった」と言っておく
「おやおや、これは鳳竜の総長さんじゃないですか。後ろにいるのは姫さんですよね」
前からきたやつの一人が喋りだした