美しい夢を君とⅡ
「そうだぞ~、柚月家の親も含めてみんな昔からのな、あ、友人だ」
な?
なってなんだ
「青空くんは何回かあってるけど海くんと美夢ちゃんは久しぶりね」
久しぶり?
しんちゃんの奥さんと会ったことあったっけ?
「まぁ二人が私と会ったのは2.3歳の頃だったから覚えてなくて当然よね」
「昔はよくみんなで会ってたんだぞ~」
そうなんだ
「あ、そういえば青空と萌菜ちゃん結婚するんだって?」
玲パパの言葉に「そうなんです」と返事をする青空くん
みんなから「おめでとう」と言われ、少し照れている
照れている姿もかっこいい
「海と美夢は寂しいか?」
突然玲パパにそんなことを言われてびっくり
「寂しいけど青空くんの幸せは私たちにとっても幸せだから。ね、海」
「あぁ、そうだな」
「そうか、そんな二人にはきっと素敵なプレゼントが来るよ。あ、青空にもだな」
「は?」「え?」「ん?」
そんな私たちの声が重なったと同時に
「まもなく、社長、副社長によるあいさつ回りが始まります。」
そうアナウンスが聞こえた