美しい夢を君とⅡ

ーー


その後、たくさんの美味しいご飯を食べて別室に通された私たち




どうやらホテルの一室らしい。しかも大人数用の




沢山の人が座れるソファとベッド




「ベッドだ~!」そう言って飛び込むジャージ姿の香純



ここに来る前に楽な格好に着替えた




「ねぇそう言えば結局AiRAの社長と副社長って誰なの?」



そう聞くと「確かに」と言う未成年組と青空くん、萌菜ちゃん



親の方をみるとみんな目が点になっている



「あれ、お前ら気づいてない?」


「何が?」


「いや、うん、お前の親だぞ」




お前の親?



私の親?



お父さんお母さん?



「え?お父さんとお母さんがどうかしたの?」


「いやだから」



しんちゃんの言葉を遮るようにドアが開いた



「みんなお待たせ」




入ってきたのはお父さん、お母さん



「もうお前ら名刺自分の子供に渡せ」



そうしんちゃんに言われて私に名刺をくれたお父さん




えーっと



AiRA 代表取締役社長
姶良 広大-あいら こうだい-





ん?





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