愛して欲しいなんて言わない!
小林は私と仲良くなりたくて
妹がいると言って買い物に誘いたかったらしい

必死に頭をさげる姿を見ていたら
可笑しくなって私は笑いだしてしまった

そこまでして
話しをしたいと思っていたなんて
嬉しい限りだ

「お詫びに今度…」

「無理!
好きな人がいるから
一緒に出かけたりとかは
できない」

私は遊びに誘おうとした小林を
笑顔で断った

「好きな人いるんだ…」

悲しい目になる小林が面白い
小林はからかうと楽しいかもしれない

「付き合ってるの?」

「結婚してる」

「え?」

小林を目を丸くした

「内緒だよ」

私は小林の肩を叩くと
教室を飛び出した
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