愛して欲しいなんて言わない!
優衣が後ろから
メモ紙をひらひらさせていた
前に来たときに
西九条が優衣の旦那に連絡先を
教えていたんだ
「帰るぞ」
私は西九条に腕を掴まれると
優衣の喫茶店を出て行った
「青山先生は?」
「帰った」
「やった?」
「何を?」
「だから…
恋人同士でやることだよ」
「恋人同士じゃねえ」
「エッチしてたじゃん」
「うるせえから
一回だけやらせただけだ」
「意味がわからない」
私は西九条の腕を振り払うと
西九条の車に
乗り込んだ
西九条は
私が車に乗ったのを確認してから
運転席に乗り込む
「逃げないんだな」
「は?」
「以前のお前なら
車に乗らずに、
どっかに逃走するだろ」
…確かに
なんで私は
西九条の車に乗ったんだろう
何の迷いもなく
乗り込んでいた
「わかんないよ
あー、もう!
苛々する」
「なんで苛々するんだ?」
「わかんないよ!
青山先生とはどうすんだよ」
「付き合ってないのに
どうもこうもない」
「青山先生はその気だ」
「俺にその気はない」
「…鈍感野郎」
「それはお前だ」
は?
西九条が言った言葉が
気に障った
メモ紙をひらひらさせていた
前に来たときに
西九条が優衣の旦那に連絡先を
教えていたんだ
「帰るぞ」
私は西九条に腕を掴まれると
優衣の喫茶店を出て行った
「青山先生は?」
「帰った」
「やった?」
「何を?」
「だから…
恋人同士でやることだよ」
「恋人同士じゃねえ」
「エッチしてたじゃん」
「うるせえから
一回だけやらせただけだ」
「意味がわからない」
私は西九条の腕を振り払うと
西九条の車に
乗り込んだ
西九条は
私が車に乗ったのを確認してから
運転席に乗り込む
「逃げないんだな」
「は?」
「以前のお前なら
車に乗らずに、
どっかに逃走するだろ」
…確かに
なんで私は
西九条の車に乗ったんだろう
何の迷いもなく
乗り込んでいた
「わかんないよ
あー、もう!
苛々する」
「なんで苛々するんだ?」
「わかんないよ!
青山先生とはどうすんだよ」
「付き合ってないのに
どうもこうもない」
「青山先生はその気だ」
「俺にその気はない」
「…鈍感野郎」
「それはお前だ」
は?
西九条が言った言葉が
気に障った