愛して欲しいなんて言わない!
キッチンで料理を始める音が聞こえてくると

私は勢いよく
起き上がった

なに?
今のは何?

顔が蒸気する
頬が熱くなる

心臓がバクバクしていた

枕の下にいれてある携帯を
手に取ると
時間を確認した

5時だった
律儀に西九条は5時に起きた

朝食を弁当の用意をしているのだ

私は枕に顔をいれると
横になった
瞼を閉じた

起きるまでに一時間ある
寝ておきたい

けれど
興奮した頭は
いろいろなことを考えてしまう

西九条の優しい行動を思い出しては
心臓が爆発する

何がなんだか
わからない

聞きたいけれど
聞きたくない

知りたいけれど
知りたくない

私はどうしたらいいのか?

わからない

どうしたらいいの?
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