幼女で領主で聖女様!?名前を奪われ外れスキルと追放されたけど、辺境の地でなりあがる!
魔力が空になったところで倒れたのをすぐにこの屋敷に運び込み、リリンダに頼んで風呂に入れさせたのだが、小さな体で長時間にわたって雨の中にいたのが響いたのだろう。
今は、高い熱を出して寝込んでいる。
リーゼの眠っている寝室に、アルダリオンは足を踏み入れてはいない。彼女は、一人前の女性として扱うべきだと判断したからだ。
「おい、森に行くんだろ。吾輩にも付き合わせろ」
サージに出かけると言い残し、家を出ようとしたらシドがついてきた。
フェンリルは、雨の中リーゼをのせて駆け回ったのだが、基礎体力の違いか、彼の方はぴんぴんとしている。
「よろしいんですか?」
「人間には聞かれたくない話もあるからな。あと、兎を狩りたい。滋養強壮にいいとリリンダが言っていた」
「……なるほど」
シドが言いたいことは、アルダリオンにはよくわかった。おそらく、彼も気づいているのだろう。リーゼの特異性に。
薬草を探しに行くとリリンダに告げ、シドを連れて外に出る。リリンダはシドに「兎はたくさんほしい」とこっそり言っていた。
森の中に入り、空中のにおいを確認して、近くに誰もいないと判断してからシドは口を開く。
「お前、主をどうするつもりだ?」
今は、高い熱を出して寝込んでいる。
リーゼの眠っている寝室に、アルダリオンは足を踏み入れてはいない。彼女は、一人前の女性として扱うべきだと判断したからだ。
「おい、森に行くんだろ。吾輩にも付き合わせろ」
サージに出かけると言い残し、家を出ようとしたらシドがついてきた。
フェンリルは、雨の中リーゼをのせて駆け回ったのだが、基礎体力の違いか、彼の方はぴんぴんとしている。
「よろしいんですか?」
「人間には聞かれたくない話もあるからな。あと、兎を狩りたい。滋養強壮にいいとリリンダが言っていた」
「……なるほど」
シドが言いたいことは、アルダリオンにはよくわかった。おそらく、彼も気づいているのだろう。リーゼの特異性に。
薬草を探しに行くとリリンダに告げ、シドを連れて外に出る。リリンダはシドに「兎はたくさんほしい」とこっそり言っていた。
森の中に入り、空中のにおいを確認して、近くに誰もいないと判断してからシドは口を開く。
「お前、主をどうするつもりだ?」