幼女で領主で聖女様!?名前を奪われ外れスキルと追放されたけど、辺境の地でなりあがる!
人間に飼われることを選んだものは、人の家へ。自由に過ごすことを決めたものは、町のすぐ外にまとまった集落を作って 暮らし始めたらしい。今日、シドはそこに出かけているのだ。
「あぁ……例の瘴気についても、詳細はまだわかっていませんからね。魔族の関与も否定できませんし、シドが警戒するのもわかる気がします」
シドが犬達に与えた役目は、瘴気が発生していないか調べること。人間よりも動物の方が瘴気には敏感なのだそうだ。
それ以外にも、シドが見込んだ犬達を鍛えてデリモの警備に活用していく計画もあるという。
「なんだか、リーゼだけ何もできてない気がする」
「何をおっしゃるんですか、リーゼお嬢様。リーゼお嬢様は、存在するだけでいいのです。我らは、リーゼお嬢様にお仕えすることができて幸せなのですから」
アルダリオンは、リーゼが"聖女"だということを知っているのだろうか。
オルシウスからその話をされた時、屋敷で暮らしている人達の中にも、リーゼの能力に気づいている人がいるような口ぶりだったけれど。
「――でも」
「あぁ……例の瘴気についても、詳細はまだわかっていませんからね。魔族の関与も否定できませんし、シドが警戒するのもわかる気がします」
シドが犬達に与えた役目は、瘴気が発生していないか調べること。人間よりも動物の方が瘴気には敏感なのだそうだ。
それ以外にも、シドが見込んだ犬達を鍛えてデリモの警備に活用していく計画もあるという。
「なんだか、リーゼだけ何もできてない気がする」
「何をおっしゃるんですか、リーゼお嬢様。リーゼお嬢様は、存在するだけでいいのです。我らは、リーゼお嬢様にお仕えすることができて幸せなのですから」
アルダリオンは、リーゼが"聖女"だということを知っているのだろうか。
オルシウスからその話をされた時、屋敷で暮らしている人達の中にも、リーゼの能力に気づいている人がいるような口ぶりだったけれど。
「――でも」