幼女で領主で聖女様!?名前を奪われ外れスキルと追放されたけど、辺境の地でなりあがる!
「もう、国境を越えてこないで。次は、この程度じゃすまないよ。リーゼ、怒ってるんだからね?」
停戦条約を結ぶにあたり、リーゼは敵の司令官との面談を強く希望した。リーゼが、その場に立ち会うべきだと思ったのだ。
「いえいえ、そのようなことはしません……今回、侵攻してしまったのは、我々も不可解だと思っていたのです。今、こちらに攻め込む理由はないものですから」
ヴハ王国の司令官は、眉間にしわを寄せる。今回の戦、彼の本意ではなかったようだ。
「これからは、仲良くできる?」
「それは、どうでしょう。ですが、そうありたいと願っていますよ――女神アビゲイルのいとし子がここにおられるのですから」
胸に手を当ててリーゼを見つめる敵の司令官の目には、尊敬の色が浮かんでいる。聖女と呼ばれたり女神のいとし子と呼ばれたり、リーゼもなかなか忙しい。
「おじさんも気をつけて帰ってね」
「はは、おじさんですか」
リーゼの言葉に、彼は小さく笑った。おじさんと呼ばれたのは、不愉快ではないようだ。
停戦条約を結ぶにあたり、リーゼは敵の司令官との面談を強く希望した。リーゼが、その場に立ち会うべきだと思ったのだ。
「いえいえ、そのようなことはしません……今回、侵攻してしまったのは、我々も不可解だと思っていたのです。今、こちらに攻め込む理由はないものですから」
ヴハ王国の司令官は、眉間にしわを寄せる。今回の戦、彼の本意ではなかったようだ。
「これからは、仲良くできる?」
「それは、どうでしょう。ですが、そうありたいと願っていますよ――女神アビゲイルのいとし子がここにおられるのですから」
胸に手を当ててリーゼを見つめる敵の司令官の目には、尊敬の色が浮かんでいる。聖女と呼ばれたり女神のいとし子と呼ばれたり、リーゼもなかなか忙しい。
「おじさんも気をつけて帰ってね」
「はは、おじさんですか」
リーゼの言葉に、彼は小さく笑った。おじさんと呼ばれたのは、不愉快ではないようだ。