志岐さんと夏目くん
「津田くんは、すっごく大人っぽくてカッコイイよね。 声も大人っぽくて素敵だし」
「津田っちは確かにイケボだねぇ。 耳元で囁かれたら男でもキュンとするわ。 でもアイツは大人っぽいっていうか、普通にオッサンじゃね? 絶対十歳くらいサバ読んでると思う」
「あー確かに同学年には見えないね。 ダンディーなメイドさんだから、来た人みんなすっごく笑ってたよねぇ」
「うんうん、多分 俺らの中じゃ一番マトモなのに、メイドやってる姿は一番面白い」
メイド服を着た、ダンディーでイケメンボイスの津田くん。
それを思い出すとやっぱり誰よりも一番面白い。
「あとは、梶くんか。 梶くんは……んー、アレは俺なんかよりも断然妖怪っぽいなぁ……」
「え、そう? 小日向くんに比べたら全然 普通の人じゃない?」
「いやいや、マジでヤバいんだって。 つーか俺の評価もヤバ過ぎない?」
「ごめんごめん。 で、どうして梶くんのこと妖怪だって思うの?」
「えーだって梶くん、天然の女たらしだから。 気をつけないと志岐さんもアイツに惚れちゃうぞ〜?」