彼の溺愛 致死レベル ゾルック 四人目
総長と姫
****
氷牙さんとの同居生活が始まり、
2週間が過ぎた。
女子高生の私とは違い、
社会人の氷牙さんは、毎日忙しいみたい。
昼間は御曹司の秘書。
夜はアイドルレッスンや打ち合わせで、
帰ってくるのは、私が寝落ちした後。
土曜日は、ゾルックのライブがあるし
日曜日も
仕事やらアイドルやらで多忙すぎ。
でも毎朝、私が学校に行くまでは
絶対に家にいてくれて
真っ赤な眼鏡にかかる長い前髪を、
色っぽくかき上げながら
「俺にまだ惚れてないわけ?」
「婚姻届け、まだ書いてないのかよ?」
オラオラな言葉攻めを、されてしまうから
ついつい私の心が、
氷牙さんの色気に
溺れそうになってしまう。