彼の溺愛 致死レベル ゾルック 四人目
高校に行き
あっという間に、昼休みの時間になりました。
前半は、
子猫ちゃん達との、いちゃつきタイム。
貧乏な私のため、子猫ちゃん達は
私におかずを作ってきてくれて
「あ~ん」で食べさせてくれる、
ハーレム状態。
そして
昼休みの後半はというと……
ジャージに着替え、
武道場に行くのが私の日課。
昼休みの武道場は
生徒の中での暗黙の了解で、
総長に独占使用権がある。
私が、武道場の重い引き戸を開けると
パイプ椅子に座っていた金髪王子が
本を見つめていた瞳を、私に向け。
「ごきげんよう、僕の姫」
ここは、バラに囲まれた庭ですか?
メルヘンチックな場所で、
優雅に紅茶でも飲んでるんですか?
そう突っ込みたくなるくらい、
上品なウインクを飛ばしてきたから
私も定番のため息を一つ。