彼の溺愛 致死レベル ゾルック 四人目
「姫、ちゃんと聞いてください」
ピクリとも笑わない
総長の真剣な目が
私の眼球を攻撃するかのように
突き刺さっている。
「わかったよ。聞くよ」
諦めのため息を吐き
私は、総長を見上げてみる。
お互いの視線が絡んだ。
さっきまでの、
攻撃的な眼圧はどこへやら
総長の瞳が、
自信なさげに揺れていて
見つめれば見つめるほど、
甘い熱で見つめ返されてしまい
私は耐え切れず、視線を床に逃がす。