彼の溺愛 致死レベル ゾルック 四人目
「僕が言いたいのは……」
「だから、なに?」
「離婚して、氷牙さんにバツがついた時。
姫は氷牙さんのアイドル人生に、
責任がとれるのですか?」
……へ?
……責任??
責任と言われたら……
私なんかに取れるはずないけど……
「僕の見立てによると。
氷牙さんは今後、
世界中から求められる
一流アイドルになるでしょうね」
「えっ?」
「アイドルに興味ゼロだった姫には、
わからないかもしれませんが。
ゾルックというのは、
そういうグループなんですよ」
そう…なんだ……
そんなに魅力あふれる
グループだったんだ……
私って、氷牙さんのこと
何も知らないんだなぁ……
「氷牙さんの輝かしい未来を汚すなんて、
姫はしたくないですよね?」