彼の溺愛 致死レベル ゾルック 四人目
ホームパーティーのはずが
☆氷牙side☆
「あれ~? 氷牙さ、
みくるちゃんが来てないじゃん」
夜の7時。
千柳の家の、だだっ広いリビングで。
L字の超高級ふかふかソファーに
腰かける、俺と綺月。
「ゾルックの魔王様が、
俺達に言ったんじゃなかったっけ?」
……うっ。
「みくるを紹介したいから、
ホームパーティーするぞ!って」
確かに……
言ったけどさ……
八重歯を悪そうに煌めかせる
俺様高校生に、くどくどといびられ
俺は、吠え返さずにはいられない。
「みくるは用事があるっていうんだから、
しょうがないだろ?」
「本当に、そんな理由かねぇ?」
「そうなんだよ!」