彼の溺愛 致死レベル ゾルック 四人目



「はい、料理です」と

ゾルックの彼女~ズ3人から
料理の入った紙袋を受け取った俺。




リビングから出て行くしかない
空気感に押され。

一人廊下を歩き。

玄関で靴を履いていた時。


俺のところに、
綺月だけが見送りに来た。





「さっきの氷牙からの質問の答え、
 言い忘れてた」


「は?」

何の質問だよ?



「みくるちゃんに嫌われる前に
 婚約を解消した方が良いか?って、
 俺に聞いただろ?」



「……ああ」

聞いたけど……



「氷牙は絶対に、
 みくるちゃんに嫌われない」


「……へ?」


「明日のライブを見たら
 間違いなく惚れられるから、安心しろ」



「そんなこと、
 なんで言い切れるんだよ?」



「この俺が、
 アイドルをしてる時の氷牙に、
 毎回ゾクゾクさせられてるからだよ」


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