彼の溺愛 致死レベル ゾルック 四人目
『今日は、実家に帰ります』
氷牙さんのリビングに置手紙を残し
乃々の家に、一晩泊めてもらったけれど。
朝起きても
氷牙さんと決別する勇気なんてものは、
湧きおこってくれなくて。
ずっと一緒にいて欲しいなんていう
乙女っちくな感情が、盛りはじめ。
時間が経つほどに、好き色が濃くなって
未練お化けにまで、憑りつかれる始末。
氷牙さんのアイドル人生を考えたら
氷牙さんの前から姿を消すのが
一番良いって
わかっているんだけどな……