彼の溺愛 致死レベル ゾルック 四人目



「寒気ですか?
 それは心配ですね。
 じゃあ僕が、姫の背中をさすって……」


「さすらなくていいから!」



「フフフ」


「総長、何がおかしいの?」


「僕に対する姫のツンデレが、
 相変わらずで安心しました」




おっとり口調の総長は

満開すぎる
笑顔の花を咲かせているけれど……




ツンデレって……

ツンツンとデレデレの、合体語だよね?



私のトゲトゲ態度のどこに

甘ったるい
デレデレがあったっていうの?



私は、唇をムっとすぼめてしまう。


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