彼の溺愛 致死レベル ゾルック 四人目
氷牙の覚悟
みくるside
――放課後になりました。
20人くらいの子猫ちゃん達に囲まれ、
学校の門を通り抜ける私。
「みくる様、明日のお昼は、
ハンバーガーを作ってきてもいいですか?」
「ありがと、桜」
「桜ちゃんばっかり、
頭ナデナデはズルいです!
私は、
カルボナーラを作ってきますから!」
「ほら、乃々。
ほっぺ膨らまして、張り合わないの」
「だって……」
「乃々の頭も、ナデナデしてあげるから。
機嫌直して。ねっ」