彼の溺愛 致死レベル ゾルック 四人目
乃々の頭を、撫でれば撫でるほど
ほっぺに詰め込んであった
嫉妬の空気が逃げて行き
「にゃはぁ~。
至極の極みですぅ~」
笑顔になってくれたんだけど……
「乃々っちがパスタなら、
私はラーメンで良いっすかね?番長?」
「かつ丼と天丼、
どちらが、みくる様のお口に合いますか?」
「じゃあ私は、お寿司を握ってきます!」
子猫ちゃん達が、鼻の穴を膨らませて
炭水化物コールで、
ナデナデアピールをしてくるから
「アハハ~。
主食ばっかりだと、
野菜が恋しくなっちゃうな」
私は冗談を飛ばし
「私の子猫ちゃん達は、
全員が可愛すぎなんだからね」
平等になるように、
みんなの頭をナデナデ。
はぁぁぁぁ。
最高に幸せだよぉぉぉ。
幸せな……はずなのに……
贅沢な幸せに浸りきっている
この時間も
私の心に、少し陰りの穴があるせいで
ザラザラ感情に、攻め落とされそうになる。