彼の溺愛 致死レベル ゾルック 四人目
私は、涼しい顔をして
「歩道なので、隅に寄ってもらえませんか?」
バクバクの心臓をごまかし
道を開けてくれた女子たちに、頭を下げ
この場から、立ち去ろうとしたものの……
「誰を迎えに来てやったと、
思ってるんだよ!」
私の背中に、ワイルドアイドルの
あきれ声が突き刺さり。
「みくるが拒否っても、
力づくで連れて行くからな!」
後ろから私の首に、
男らしい腕を巻き付けてきたから。
ちょっと///
みんなの前で、何するんですか!!
私と氷牙さんとの関係を
みんなが
不思議がっているじゃないですか!!
心の叫びが瞳に宿り
鋭い目つきで、
氷牙さんを睨まずにはいられない。