彼の溺愛 致死レベル ゾルック 四人目
私は、手にめいっぱいの力をこめ
「離してください!」
首に絡みつく氷牙さんの腕を
必死に、引き離そうとしたものの……
うひゃっ??
全然、無理。
びくともしない。
氷牙さんのホールドが解けないなんて、
そんなことがありえる??
だって私、
腕力には自信があるんだよ。
総長以外の男子には、
タイマン勝負で、余裕勝ちしてきたんだから!
噛みついてでも、
氷牙さんの腕の中から、逃げ出さなくちゃ。