彼の溺愛 致死レベル ゾルック 四人目
「ちっ…違うの。この人は……」
首と手を全力で振って、
全身で否定しているのに
子猫ちゃん達は、キョトンとしてるだけ。
みんな、疑ってる顔をしているよ。
どうしよう……
「みくる様の……
彼氏……とか?」
「だから、全然違うから!」
もう!
この状況、どうしてくれるのよ!
氷牙さんはアイドルでしょ?
私の存在なんて、
一生隠したいんじゃないの?
彼女有り疑惑が、少しでも浮上したら
輝かしいアイドル人生が、
転落しちゃうんじゃないの?
それなのに
女の子たちに囲まれた道端で……
私を羽交い締めにするなんて……
ほんと、意味がわかんない!!