彼の溺愛 致死レベル ゾルック 四人目
「ちょっ……ちょっと///」
見られている恥ずかしさに、耐え切れず
氷牙さんのゴツゴツした手から、
自分の手を、引っこ抜こうとしたのに。
「俺といちゃつくのは、
二人だけの時がいいわけ?」
「耳に、甘い吐息を
吹きかけないでください!」
「俺さ、みくるのテレ顔を、
女子にも見せたくないんだけど」
「なっ///」
「夜になったら、俺を独占させてやるから。
今は、俺について来て」
氷牙さんが私の指に、
長い指を絡めてきたから
人の目多数とわかっていながら
心臓が逃げ出しそうなほどのドキドキが、
抑えられない。