彼の溺愛 致死レベル ゾルック 四人目



「私たちがいなくなったら困るのって、
 みくる様のお昼ご飯が
 なくなっちゃうからですか?」


「……違っ」




「とりあえず、今日は帰ります。
 みんな、行こう」


「……うん」





乃々を先頭に、
子猫ちゃん達が私から離れていく。



何度も振り向いては、
心配そうに、私を見つめる子もいれば


私の存在なんて
初めから無かったかのように、
振り向きもしないで帰る子も。





はぁぁぁぁぁぁ。


なんでこんなことに
なっちゃったんだろうな。




私を慕ってくれている子猫ちゃん達を
守るのが、私の正義で。



子猫ちゃん達が悲しむくらいなら
自分が傷つく方がマシと思って

他校生や男子と、
何度もやり合ってきた。




でも……



幸せなんて、永遠には続かない。


思いもよらない瞬間に、
ガタガタと壊れていくもの。



そんなこと、
小1の時に、痛感したはずなのに。


あの時の苦しみで、私は何も
学び取らなかったってことだよね?




私はそんなサイテーな人間だから、
母親に捨てられたんだよね。


ゴミ箱にさえ入れてもらえない、
哀れなゴミみたいに。

簡単に、ポイって……

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