彼の溺愛 致死レベル ゾルック 四人目
『氷牙、安心しろ。
今、マネージャーが、
救急車を呼んだからな』
「……ああ」
『俺らが今すぐ、その公園に行ってやるから』
「……ああ。……わりぃ」
頼りがいのある
綺月の力強い声に救われ
俺は、安堵のため息を吐き出す。
救急車、一刻も早く来てくれ!
1分でも、1秒でも早く!
お願いだから! マジで頼むから!
俺の目の前には
「うっ…痛いっ!痛いってば!」
痛みの大波に襲われるたび、
叫び続ける、みくるがいて。
俺は、スマホを耳と肩で挟んだまま
みくるをギューっと抱きしめた。