彼の溺愛 致死レベル ゾルック 四人目
――これで
みくるとは、完全にサヨナラだな。
俺の瞳から、
悔し涙がこぼれそうになる。
雫が流れるのを、食い止められたのは
遠くから救急車のサイレンが
聞こえだしたから。
俺は覚悟を決めた。
最後に、鬼にでも悪魔にでも、
冷酷な魔王にでもなってやる!って。
みくるに、嫌われてもいい。
みくるに、二度と会えなくてもいい。
それで、みくるの命と心が
救われるのなら!!