彼の溺愛 致死レベル ゾルック 四人目
これでいい。
俺は酷い奴
そう思われたままの別れでいい。
優しい人のまま、サヨナラをしたら
母親に捨てられた時と同じ苦しみを
みくるは二重で
背負っていかなければ、いけなくなるから。
「っ、す……きぃ……だったのに……」
みくるが何かを、つぶやいた。
でも俺は、みくるの小さな声に耳を傾けず。
大好きな子を公園に置き去りにしたまま
バイクで
できるだけ遠くに逃げ去った。