彼の溺愛 致死レベル ゾルック 四人目
「あれ? わが社の姫は
こんなに気性が荒い子だったかな?」
課長が、首をかしげている。
うわっ///
課長ってば。
そんな怯えた目で、
私を見つめないでください!
社会人になった私は
真面目。真面目。真面目一筋。
総長が賄賂なんか持ってきて。
それを課長が受け取って。
もしや私は、残業無し?って焦ったら。
つい。ついつい。
高校までの
番長で、暴走族の姫で
子猫ちゃん達のためなら
ケンカ上等な自分が
ちょっとだけ、
出てきてしまっただけなんです!!
若気の至りは、
仕事場に持ち込みませんから……
お願い!
仕事の評価を下げないで!
遠くの工場に飛ばすとか
解雇とか、本当にやめて!
今は、渡す手段がないけれど。
借金分のお金が溜まったら
氷牙さんのアイドル事務所に乗り込んで
全額を返金する!!
そのために私は、
必死に働いているんだから!!