彼の溺愛 致死レベル ゾルック 四人目
「奥之山さん。
明日、大量の賄賂をお持ちしますから。
今日はこの姫を、
僕にゆだねてはいただけませんか?」
「日本酒で、手を打ってもいいけど」
「買えません。
僕はまだ、未成年ですよ」
「ああ、そうだったなぁ。
昴君は18歳かぁ。
じゃあ、シュークリームでどうだい?」
「では明日、会社全員分の
シュークリームをお持ちします。
コーヒーもお付けしますから」
「昴君、太っ腹だね。って、
太ってるのは俺の腹かぁ。ハハハ~」
大笑いの止まらない課長は、
悪乗りモード。
私の背中を押して
総長に差そうとするから、
たちが悪い。
「でも私、
落ちているファイルを、片付けないと」
「そんなこと、
みくるちゃんは気にしないの。
ビールっぱらの俺がやっておくから。
ほら、帰った。帰った!」