彼の溺愛 致死レベル ゾルック 四人目



わかっているよ。


私に甘い言葉を吐いた時の
氷牙さんは

好きな人が私だと
勘違いしてたってことくらい。



そんなこと……

わかっているけれど……




今までずっと
誰にもぶつけられなかった悔しさが

一度でも
口から飛び出してしまったら


氷牙さんを困らせるまで、
多分、止まらない。



そんな迷惑なこと、
絶対に阻止しなきゃ!




だってこれ以上、
氷牙さんに嫌われたくないし。



私のワメキが、週刊誌に載って

ゾルックの全国デビューが
白紙になりましたなんてことになったら

絶対にイヤ!



私は死ぬまで
氷牙さんの隠れファンを貫くって、
決めているんだから!!


< 245 / 343 >

この作品をシェア

pagetop