彼の溺愛 致死レベル ゾルック 四人目
わかっているよ。
私に甘い言葉を吐いた時の
氷牙さんは
好きな人が私だと
勘違いしてたってことくらい。
そんなこと……
わかっているけれど……
今までずっと
誰にもぶつけられなかった悔しさが
一度でも
口から飛び出してしまったら
氷牙さんを困らせるまで、
多分、止まらない。
そんな迷惑なこと、
絶対に阻止しなきゃ!
だってこれ以上、
氷牙さんに嫌われたくないし。
私のワメキが、週刊誌に載って
ゾルックの全国デビューが
白紙になりましたなんてことになったら
絶対にイヤ!
私は死ぬまで
氷牙さんの隠れファンを貫くって、
決めているんだから!!