彼の溺愛 致死レベル ゾルック 四人目
「みくるちゃんは、
氷牙のことが好きすぎて。
次の恋に行けないんだって」
俺のことが好き?
そんなはず……無いよな……?
「ワイルド氷牙の色香に浸っちゃって、
可愛そうだよね~!って。
これ、私の独り言だからね!」
蓮見さんは
「この本、魔法界に返しちゃうからね」
分厚い本を、胸に抱えると。
「アイドルとして
世界中の女子をゾクゾクさせるっていう
氷牙の夢。
絶対に叶えてね~」
手をヒラヒラさせながら、
控室から出て行った。