彼の溺愛 致死レベル ゾルック 四人目
私は総長に駆け寄り。
腕を引っ張り。
氷牙さんに背を向け。
総長をギロリ。
イヤミなほど冷酷な視線を、
総長に突き刺す。
「すばる君~、学校に入ろっか~」
「睨まないでください。
僕は姫の、
ハチャメチャな笑顔が、好きなのですからね」
早く高校の門に、総長を押し込めようと
力の限り背中を押す私。
総長は、従うように
素直に足を動かしてくれている。
とりあえず、
総長をこの場から排除して。
氷牙さんに駆け寄って
私は普通の女子高生なんだって
思い込ませなきゃ!!