君に捧げる一途な愛
【そろそろ迎えにいこうと思ってる】
【志乃?】
【今から行くからバーで待ってて】
数件のメッセージが来ていた。
私も気づいていなかった。
【すみません、気づくのが遅くなりました】とメッセージを送り、了解しましたのスタンプを送信した。
梨音ちゃんが申し訳なさそうに口を開く。
「志乃ちゃん、ごめんね。そろそろ帰らなくちゃいけなくなったの。彼氏が迎えに来てくれるって」
彼氏?
あれ、前に梨音ちゃんに彼氏がいるか聞いたら微妙な反応をしていた気がするけど、上手くいったってことなのかな。
「大丈夫だよ。私も迎えが来てくれることになったから」
「もしかして彼氏?」
私は頷いた。
「えー、志乃ちゃんの彼氏見てみたい!どんな人なんだろう」
どうしよう。
梨音ちゃんになら話してもいいかなと思って口を開く。
「あのね、同じ会社の人なんだよね」
「嘘っ!え、誰だろう。私、知ってるかな?」
梨音ちゃんは興奮したように言う。
「たぶん知ってると思う。シャッフルランチの時に一緒になったから」
「シャッフルランチ?誰がいたかな……」
一年前のこともあり、顎に手を当てて考えている。
私は梨音ちゃんが思い付く前に正解を口にした。
「経理部の小笠原課長なの」
「えー、ホントに?へぇ、小笠原課長か。なんか二人お似合いな気がする」
お世辞でもそんな風に言ってもらえて嬉しかった。
不意に、カランとドアベルが鳴った。
もしかして政宗さん?と思い振り返ると、なぜか立花課長がそこにいた。
【志乃?】
【今から行くからバーで待ってて】
数件のメッセージが来ていた。
私も気づいていなかった。
【すみません、気づくのが遅くなりました】とメッセージを送り、了解しましたのスタンプを送信した。
梨音ちゃんが申し訳なさそうに口を開く。
「志乃ちゃん、ごめんね。そろそろ帰らなくちゃいけなくなったの。彼氏が迎えに来てくれるって」
彼氏?
あれ、前に梨音ちゃんに彼氏がいるか聞いたら微妙な反応をしていた気がするけど、上手くいったってことなのかな。
「大丈夫だよ。私も迎えが来てくれることになったから」
「もしかして彼氏?」
私は頷いた。
「えー、志乃ちゃんの彼氏見てみたい!どんな人なんだろう」
どうしよう。
梨音ちゃんになら話してもいいかなと思って口を開く。
「あのね、同じ会社の人なんだよね」
「嘘っ!え、誰だろう。私、知ってるかな?」
梨音ちゃんは興奮したように言う。
「たぶん知ってると思う。シャッフルランチの時に一緒になったから」
「シャッフルランチ?誰がいたかな……」
一年前のこともあり、顎に手を当てて考えている。
私は梨音ちゃんが思い付く前に正解を口にした。
「経理部の小笠原課長なの」
「えー、ホントに?へぇ、小笠原課長か。なんか二人お似合いな気がする」
お世辞でもそんな風に言ってもらえて嬉しかった。
不意に、カランとドアベルが鳴った。
もしかして政宗さん?と思い振り返ると、なぜか立花課長がそこにいた。