君に捧げる一途な愛
私が思っていることを口にしたら、小笠原課長は目を見開いた後、照れくさそうに笑みを浮かべた。
年上の人に対して失礼かなと思ったけど、その笑顔がすごく可愛く見えた。
気がつけば零時を回っていて、もうすぐ夜中の一時だ。
小笠原課長から今日はもう遅いから泊まるように提案された。
お酒を飲んでいるから、車で送ることは出来ないからと言って。
タクシーを拾って帰ると言えば、夜中で心配だからと引き留められた。
そこまで心配しなくてもと思ったけど、小笠原課長は全然引いてくれなかった。
私は従わざるを得なかった。
「今さらだが、シャワーでも浴びるか?着替えは俺の服を貸すから」
「ありがとうございます。お借りします」
夏じゃないので汗でビショビショという訳ではないけど、やっぱりシャワーは浴びたい。
あ、下着とメイク落としとかどうしよう。
そういえば、課長のマンションの近くにコンビニがあったはず。
「あの、コンビニに買い物に行ってもいいですか?ちょっと買いたいものがあるので」
「わかった。時間も時間だし、俺も行くよ」
さっきから思ったけど、小笠原課長は過保護すぎる気がする。
こんな風に心配してもらうことがなかったので、くすぐったい気持ちになる。
私は小笠原課長と一緒にコンビニに歩いて向かった。
スキンケア用品や下着などお泊まりに必要なものを買った。
無性に炭酸が飲みたくなったので、それもかごの中に入れた。