モテすぎる男子から、めちゃくちゃ一途に溺愛されています。

数日後。

「はい、それではこれから、アズコンの水着審査を行います。今回の審査で上位になった4ペアは来月の学園祭に舞台でパフォーマンスをしてもらい、それをみた観客の投票によりグランプリが決定します」

放課後、会議室に集められたアズコンのメンバーに、

アズコン運営委員のひとりがそう説明する。

それは、今いる9組中5組が落ちてしまうと言うこと。

「今回の審査は、ペアでの総合得点となります。それではみなさん、準備を始めてください。10分後に行います」

運営委員のその声に、参加者がぞろぞろと広い会議室を出て、隣にある控室へと向かって行く。

その中に見慣れた背中を見つけて声をかけた。

「美乃里ちゃん、ちゃんと自分で着替えられる?」

「っ、はい?当たり前でしょ?」

声をかけらえて大げさにびくついた肩がおもしろい。
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