モテすぎる男子から、めちゃくちゃ一途に溺愛されています。

「とりあえず開けるね」

「……っ、ダメッ!!」

シャッ

「……っ!!」

……え、まじ。

まじで、美乃里ちゃん?

試着室の角に身を寄せながら顔を手で覆って。

程よく華奢な手足と白い肌。

その腰から下には花柄で黒のシースルーパレオが巻きついていて、太ももとふくらはぎがチラッと見える。

なにこの格好……。

「見ないでよっ!!」

「んでだよ。ちゃんと見せて」

大きな声を出す彼女を制するように、試着室に入って彼女の手首に手を伸ばすと、

顔を覆っていたそれを無理やり剥がす。

「ちょっ、」

恥ずかしさからなのか怒りからなのか、多分その両方で、美乃里ちゃんの顔は今まで以上に真っ赤で瞳は潤んでいた。

「……っ、」

ドキンッ

自分の体の奥から聞こえた熱をもったそんな音と衝撃が俺を襲う。
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