モテすぎる男子から、めちゃくちゃ一途に溺愛されています。

トップスは細い紐で結ぶ黒のホルターネックタイプで、控えめに言ってもドエロい。

こんな格好しといてその顔は反則でしょ。

「……すげぇ、いいじゃん」

「やだっ、無理、きらいっ。水牧くんに言われてもなんにも嬉しくないし、やっぱりイヤだこんな格好っ」

褒めてやったのに、なんだよその態度は。
駄々こねる子どもみてぇ。

「んなこと言ったって、早くしねぇと失格になるかもしんねぇよ。つかこれ以上待たせたらよけい注目されるでしょ。……あーもしかしてそれが狙い?美乃里ちゃんもやるね〜」

「バカッ!!違うからっ!!」

「じゃあ早く」

「……んん、」

何唸ってんの。

「美乃里ちゃん」

「……っあっ、あの、」

「なに?」

彼女のこんな風に助けを求めてるみたいな顔、レアすぎて。

「……っ、へ、」

へ?

「っ、ほんとうに、へ、変、じゃない?」

まさかあの美乃里ちゃんの方からそんなことを聞いてくるとは。
< 133 / 300 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop