モテすぎる男子から、めちゃくちゃ一途に溺愛されています。

「さいってい!!」

……まじで、全力で殴んなや。

こっち半裸なんですけど。

服着てないままで殴られると直に攻撃くらって倍いてぇんですが。

「暴力反対」

「水牧くんが変のこと言うからでしょ!」

「今のは絶対、殴るところじゃなかったわ。触らないようにじっとしろって注意したんだから親切だろ。なに?逆に触られたかったとか?」

「ちがっ……!そんなわけないでしょ!みんながみんな水牧くんみたいにそんなことにしか興味ないと思わないでよね。女の子にチヤホヤされてるから調子に乗ってるのかなんなのか知らないけど、私は、水牧くんとはなにもかも違うの!」

再び彼女の顔が熱を帯びる。
今度は完全に怒りだけ、だと思う。

「あーはいはい、美乃里ちゃんって素直じゃないもんね」

穏やかな口調を装って笑いながら言うけど、俺の中の何かがふつふつと込み上げてきて。

爆発した。
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