モテすぎる男子から、めちゃくちゃ一途に溺愛されています。
誰も私を不安にさせようとか、苦しめようって気持ちで言ったわけじゃない。
でも、そんな声が増えれば増えるほど、
褒められれば褒められるほど、次は絶対に失敗できなくて。
しっかりやらなきゃ、みんなの期待に応えなきゃ、学芸会を成功させなきゃって気持ちはどんどん大きくなって。
焦れば焦るほど練習に集中できなくて、気がつけば、本番当日。
袖から出て、舞台の真ん中に立った瞬間。
目の前に広がる見たことのない人の多さと、たくさんの照明。
みんなが私のセリフを待っている。
緊張は最大レベルに達してて。
声を出さなきゃ、そう思ったけど、頭の中がもう真っ白になって。
セリフを言えず、その場に立ち尽くすことしかできなくなっていた。
その後の記憶は、正直あまり覚えていない。
思い出したくもない、私のトラウマだ。