モテすぎる男子から、めちゃくちゃ一途に溺愛されています。
「そんなことがあったんだ……ごめんね」
「うん。ごめん、美乃里の気持ち知らないで」
私が、昔話を軽く話し合えると、ふたりがしょんぼりしながらそう言った。
あっ、違う。
まずい。ふたりにこんな顔させたかったわけじゃないのに。
「ううん!違うの!ごめん!私こそ勝手にペラペラと。萌ちゃんたちが謝ることじゃないから!私が、ほんと昔から向いてないだけなの、そういうの」
あの時の学芸会がきっかけなのか、人前で何かするとなると、
授業で先生に当てられる時でさえ、答えがたとえわかっているものだとしても、ものすごく緊張してしまう。
「そういう事情があったら無理強いできないもんね……あー私が美乃里だったらめちゃくちゃドヤ顔しながら歩くんだけどなぁー!」
ドヤ顔って……。