モテすぎる男子から、めちゃくちゃ一途に溺愛されています。
数日後。
「美乃里、掲示板みた?!」
朝、席でカバンの中から教科書を取り出していると、さゆちゃんと萌ちゃんが教室に到着早々、ドアの前で大きな声でそういった。
えっと、掲示板?
「この反応……見てないな」
「んもう、来て!」
私の席にやってきた萌ちゃんが、私の腕を強引に掴む。
「ちょ!!」
まだ教科書、引き出しの中に片しきれてないのに!
連れてこられたのは、普段学年のお知らせやテストの順位表などが張り出されている掲示板。
テストの順位表が張り出されているときぐらいしか人が集まらないそこが、今日は何やらとても賑やかだ。
「なにごと?」
「アズコンの学年代表上位6名が決まったのよ!」
「ほぉ……」
あぁ、アズコン。
すっかり記憶から消えかけていた。
「ほぉって……美乃里、その中に入ってんの!」
「え……」
今、なんて言った?