モテすぎる男子から、めちゃくちゃ一途に溺愛されています。

ああ、そりゃそうか。

美乃里ちゃん、完全に好きな人に向ける顔してたもんな。

はいはい。

こうやってみると、お似合いかもしれない。

少なくとも、俺が隣にいるよりも、美乃里ちゃんはずっと楽しそう。

わかっているつもりだったのに、いざこうしてふたりだけの世界を見せつけられると、もう全部終わったって感覚になる。

俺よりも、湯前先輩が決勝に出たほうがいいんじゃないのか。

ほら、スタイリストが急遽参加って、話題性も抜群じゃん。

泰生の言葉でちょっと、まだ間に合うかもなんて思っていたのが恥ずかしい。

てかなんだよ、間に合うって。

俺みたいな男は、美乃里ちゃんとどうにかなるとか無理な話なんだって。

もう疲れた。色々考えること全部。
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