モテすぎる男子から、めちゃくちゃ一途に溺愛されています。
「いや、今俺の名前が聞こえたからさー。なんの話してるんだろうって気になって、ね。それ、美乃里ちゃんのお母さんがつくったの?」
今日初めて話したのに、もう下の名前+ちゃん付け?!
チャラ!!チャラチャラい!!
「いえ……」
「え、じゃあもしかして、美乃里ちゃんが?」
グイッと顔を近づけてくるから、いちいち心臓に悪い。
悪い意味で。
「だ、だったら何ですか……」
「……へー。一口ちょうだい。卵焼き」
「はぁ?!ダメに決まってるじゃないですか!」
「えーー。ケチ〜。てか何で敬語?同級生なのに」
「……」
このテンション、むりだ。
「果歩、お前、呼ばれてるんじゃなかった?」
「んー」
後ろから様子を見ていた友達にそう言われてテキトーな返事をする水牧くん。
用事あるなら早く行ってよ!!