モテすぎる男子から、めちゃくちゃ一途に溺愛されています。
Chapter11 大好きなみんなに囲まれて
ついにアズコン本番当日。
学園祭の2日目。
午前中、アズコンファイナリストは正午に行われるステージに向けてスタッフを含めみんながせっせと準備をしていて。
最終確認や衣装やメイクのチェック、全てを終えた時には、
あっという間に、アズコンがはじまる時間が迫ってきていた。
ど、どうしよう……。
昨日の夜までなんともなかったのに。
今日は起きてからずっと、緊張で鼓動がうるさい。
普段土曜日も仕事のパパも、今回はアズコンのためにと休みを取ってくれているから、
朝ご飯を作ってくれていたのだけど。
緊張からかあまり喉を通らなくて。
パパはすごく申し訳ないけれど、自分でもびっくり。
メイク室から会場である外のステージ裏に向かっている途中に見えた、
ステージを観に来ているお客さんの多さにさらに圧倒されてしまって。
どんどん緊張が大きくなる。
……大丈夫かな。