モテすぎる男子から、めちゃくちゃ一途に溺愛されています。
それからあっという間にやってきた翌日のペア決め。
お昼休み。
視聴覚室に集まるように運営委員が放送で呼びかけて。
今、視聴覚室には、ひと学年6名、計18人の生徒がいる。
みんな本当に可愛くてかっこいい人たちばかりだ。
「私、果歩くんとペアがいいなあ」
「私も〜〜!」
ふたりのかわいい女の子に囲まれた人物に目をやる。
どうか、どちらでもいいので彼とペアになっていただきたい。
あぁ、興味のないイベントなのに、いざこうやって集められたりすると、
何だかんだ緊張してしまう。
なんでこんなに緊張しいなんだろう。
逆に、どうしてみんなそんなに平気なの?
「月本さんも、やっぱり水牧とがいい?」
「へっ」
横からいきなり声がして振り向くと、見覚えのない男の子がふたり立っていた。