モテすぎる男子から、めちゃくちゃ一途に溺愛されています。

「いやいや、うちらのことはいいんだよ!だって、アズコンステージのあれ、水牧くんの方からしてって言ったわけでしょ?」

「どう見ても、美乃里に気があるとしか思えないけどなあ」

「やめてよふたりとも……水牧くんはもともと、そう言うこと誰とでも平気でする人だからっ」

ふたりにそう言いながら自分に言い聞かせてるところもある。

「……えーでも、美乃里パパがああ言ったときも、美乃里次第だって、」

「あ、あれは本当に、冗談だよ。からかってるだけだから。ふたり仲良いからああいうふざけたこと平気で言うの」

「いやぁ〜でもさあ〜!!」

やっぱりふたりに話すべきじゃなかったかもしれない、と後悔しそうになるぐらいには、

さゆちゃんも萌ちゃんもグイグイ来るようになってしまった。

そんなこと言われたって期待してダメだったら、自分の勘違いだったら、嫌だもん。

恥ずかしすぎる。

「果歩くん、本気だと思うけどな。私正直びっくりしたもん。果歩くんってあんなに優しく笑うんだって」

「……さゆちゃん」

萌ちゃんも「わかる!」と同調する。
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